最近の動向 |
デジカメはすでに市民権を獲得したと考えて良いでしょう。
実際、あちこちで利用されている姿を見ますし、デジカメ画像の印画紙プリント(普通の写真と同じ紙質のプリント)サービスも充実してきました。
また、持っていない人でも使いたがっている潜在層は相当厚いと思われます。
各システムの概要 |
銀塩写真
デジタルカメラ
デジタルカメラを買う際のアドバイス
APS
デジタルカメラに対する今までのカメラを「銀塩写真」と呼ぶ機会が増えてきた。
これは、フィルムや現像方法、定着方法が基になった呼び名で手間のかかるものであった。
今では、DPE店が勢力を伸ばし、1時間以内でプリント出来るところや低価格を売り物にしたところが増え、以前に比べると格段に身近なものになってきています。
今や現像代のみでプリント料は同時プリントに限り0円というところが次第に増え、なかなかうれしいものである。
ただ、画像をパソコンで扱えるようにする(デジタル化)には、
- 写真をスキャナーで画像を取り込む
フラットベッドスキャナー、ハンディスキャナー、ドラムスキャナー(プロ用)- ポジまたはネガをフィルムスキャナーで取り込む
という方式を取らざるを得なかったため、非常に手間がかかっていた。
デジタルカメラは、今までの写真や印刷物のデジタル化という手法とは異なり、撮影した画像はすでにデジタル化されているというメリットがあり、非常に手間が省ける。
ただ、プロ用などでは1台100〜400万円していたデジタルカメラはあったが、到底アマチュアに使えるような価格ではないのが実状だ。(さすがにプロ仕様のため良い画像が得られるのは確かだが)
95年あたりから一般普及型のデジタルカメラとして計算機のカシオからQV−10というデジタルカメラが発売され、画素数が少なかったものの手軽さと低価格がうけ、大人気を博した。今ではデジタルカメラの低価格化の火付け役とも言われる存在となっている。
その同じような時期にリコーからも高解像度を売りとしたデジタルカメラが発売されていたが、その分価格も少々高く一般庶民からはちょっと手の届きにくいものではあった。(フルセット30万円也)
その後状況は急展開し、各社からお手ごろ価格で高性能なのデジタルカメラがいろいろと発売された。今では、入門機種が200万画素程度のものとなり、市場が一気に拡大している。
画素数
デジタルカメラの能力を測る1つの基準。
デジタル画像は一般の写真と違って色のついた点(画素:画像を構成する最小単位)の集まりである。画素は多いほどよりきれいな画像が得られる。1つの点当たりの色数は約1600万色となっており、
だが、いくら画素数が多くてもその能力を十分に生かすことが出来なければ解像度が高いとは言えない。
これは、カメラのレンズの能力やCCD(デジタルカメラの命で、いわば目に当たる部分)の能力が大きく関与してくるからである。
デジタルカメラを買う際のアドバイス (トーシロなので間違いは指摘してください)
デジタルカメラに限った話ではないが、以下のようなポイントで選択すると間違いがないだろうと思う。(ただし、内容や結果を保証するものではないので、あしからず)
- 雑誌を情報源にする場合は、大抵悪いことは書かずに良いことや特長ばかりを書いているので、逆に書いていないことは何かに注意すること。
- 出来れば実際に現物を見て、触れてから決定すべし。特に撮影した画像を液晶モニタ表示したり、出来ればパソコンに取り込んで見せてもらうことは重要である。
- 値段にだまされてはいけない。定価が高いからといって良いものとは限らない。
- 自分の使う範囲(使い方)を良く考えてそれ相応のものを選ぶこと。
いわゆる「宝の持ち腐れ」では金がもったいない。
- 本体が安くても、結局周辺機器を買い揃えねばならなくなり結果的に高くなる場合があるので、価格の比較に当たっては「トータル額」を重視すること。
そのためには、自分がデジタルカメラをどのような用途・目的で使用するかが重要なポイントである。(必要な周辺機器の額が割り出せる)
最近では、USB接続キット付きというのがごく一般的になりつつあり、さほど気にしなくても良い項目になりつつある。
- 出来るなら自分の欲しい機種を実際に使ったことがある人からアドバイスしてもらったり、意見を聞いたりする。(その機種に利害が絡まない人に限る)
ただし、人間の主観というものは往々にして違うのでうのみにしてはいけない。
- インターネットやパソコン通信を最大限に利用して情報収集する。
前者の場合は、http://www.会社名.co.jp/ といったURLになっていることが多い。たとえば、http://www.canon.co.jp/ などである。また、個人でデジタル写真関連のホームページを開いている人がよくいるので、その辺を活用するのも一手である。
- どの機種が売れ筋かなどで購入機種を決定してはいけない。どういう理由で売れているのかまでははっきりとわからないから。
従って、店頭で『この機種がよく売れてます』とか言われても、ホントに良いものであるのか判らないし、メーカーとタイアップして店の都合で売りたい機種なのかも知れない。極端な話、店員がその機種のことしか知らず、アホの一つ覚えのように一定の機種を勧められる可能性すらある(笑)
- 最終的には、デジカメの命は画像の良さである。
どのような画質を好むかは個人の趣味によるので、メーカーのホームページ等でサンプル画像を見て比べてみると良い。ただし、最良の条件で撮られた画像がほとんどであり、実際に自分が撮ってもそうなるとは限らない。
沈滞化しているカメラ市場の活性化とデジタル化をにらんで96年4月から新たに市場に投入されたシステムである。
特徴としては、
- フィルムの装填が容易。
- ネガがカートリッジ(フィルムの入ったケース)に入ったまま返却される。
また、インデックスプリントという今までのネガ代わりの一覧プリントが付いてくるので、焼き増し等の際にはそこに書かれている番号で指定する。
- フィルムスキャナー等にカートリッジのまま挿入可能なものもある。
- フィルムのサイズが小さくなった分、カメラのサイズも小さくできるようになった。
- 撮影時のデータを磁気情報として保持しており、そのデータを元にプリントラボでプリントされるので、撮影時の状況の再現性が良くなっている。
があります。
見たところではあまり大きく目を引くところもなく、印画紙へのプリントだけが目的の人にとってはフィルムの装填が楽になった、カメラが小型になったという点以外はメリットが少ないため、どうなるか動向が注目されるが、着実に勢力を伸ばしてきているようだ。
ただ準備期間が短く、いきなりの登場であったため、問屋や販売店からは「対応出来ない」等のクレームが多数寄せられたという話もあった。
また、既存のDPE店では機械の関係上プリント出来ないため、DPE店の中にはAPSには対応しないと豪語したところもあるそうです。
ですが、最近ではほとんどのところで現行の35mmフィルムと同様に「現像料のみでプリント料0円」というのが出てきています。
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Initial Edition | 96/08/23 20:10 |