Kodak DC20 1997/05/23 更新 |
経 過
1996/08/30 ついにDC20をゲット(^-^)
大阪:日本橋で税込28000円(税別で27184円。実に30%以上の値引きである。安いかも!?)
自分のホームページで販売してるならそっちにしろ!と言われそうな気もしないではないですが、まま、それは横に置いといてください。その代わり(?)に、Canon PowerShot600は自分のところで買いました。(^-^)
インプレッション
- とにかく軽い、小さい
非常に小さく、ほとんどおもちゃの感覚。「撮りっきりコニカもっとミニ」と同じぐらいだろうか?(言い過ぎ!?)
重さも店に展示してあったモックと何ら変わりはなく、電池の分だけ重くなっているだけのようだ。本当に中身があるのだろうかと心配になるほどだ。(今度バラしてみよう(笑))
とにかく「携帯性は抜群」である。
逆に軽すぎて手ブレの影響をモロに受けそうである。
- そこそこ(充分?)写るぞ
上記に挙げたチャチさとは裏腹にしっかりと写る。写って当然といえばそれまでであるが。
無論画素数が27万画素であるからそれ以上のものを求めるのは無理だが、実用には充分耐えられるはず。
- 撮影可能枚数が少ない
標準画質モードで8枚、スナップモードで16枚である。内蔵フラッシュメモリが1MBだから仕方ないといえば仕方ないが、ちょっと少なすぎるような気もする。
単純に割り算すると、標準モード時の画像サイズは125kB、スナップモードではその半分の62.5kBとなる。ということはカメラ内部での画像形式は独自形式かJPEGあたりではないかと想像される。
しかし以前聞いた話では、メモリカードホルダーというPCMCIAのフラッシュカードを利用した場合でもカード上のデータは直接アプリケーションから開くことが出来ず、わざわざシリアルポート経由で取り込まないといけないということだったので、このあたりから独自形式の画像フォーマットであるのではないかと考えられる。
で、撮影可能枚数だが標準モードの8枚となると撮影対象を厳選しないと気がついたときには残りが1枚とかいう可能性がある。かといって、16枚写せるスナップモードだと解像度に不満がのこる。撮影可能枚数を増やすためにメモリーカードホルダーとフラッシュメモリーを買うくらいなら最初から富士フィルムのDS-7 を買っている。
せめて2MBのメモリを積んでいて欲しかった、と悔やまれる。
- ちょっと待てよ
標準画質モードは 493 x 373 だから、掛け算すると 18万4000画素・・・。あれ!? 27万画素ぢゃなかったの?
うっ、確かにCCDは27万画素とは書いてあるけど画像解像度の欄に「標準画質モードは 493 x 373」としっかり書いてある。そうか、CCDのスペックに騙されてはいけないんだ・・・!
有効画素数が明記されていないのでその分は差し引いて考えるべきであろう。
- 感度はISO800/1600(自動設定)
カタログスペック上はすごい数字である。が、そもそも銀塩写真での感度上の話を良く知らないのである。(^_^;)
ただ、取扱説明書に気になる一文がある。「光が少ない場所で撮影すると、カシャッという音が2回します」と。
おいおい、ISO1600って800×2=1600ってこと!? どうやら、2回シャッターを切ることにより2倍の感度を稼ごうとしているようである。ということは必然的に手ブレの危険性が増すことになる。加えてそういう環境では1/30のシャッター速度のはず。薄暗い場所での撮影には御用心、御用心・・・。
- レンズが小さい
見かけとは裏腹にレンズは小さく、直径3mm程度である。で、良く見るとレンズの奥に直径1mm程の穴が空いている。も、もしかしてピンホールカメラなの? そういえば固定焦点レンズって書いてあったな。
それからシャッターだが、レンズを眺めながらシャッターを押してみた。すると、「カシャッ」というより「カッポッ」という感じのシャッター音とともに、何やらピンホールとレンズの間を往復する物体が・・・。面白いものである。
- ACアダプターが使えない
ACアダプターは使用できず、すべてのオペレーションはリチウム電池に頼らないといけない。やはり普通の乾電池よりは少々値のはる電池なので、シリアルでの転送中ぐらいはACアダプターを使いたいものだ。
しかし、ACアダプターはもとよりアダプターのための端子すらない。この辺はもう一息といったところではないだろうか。
96/09/11
どうやらチノンES-1000にはオプションでACアダプターがあるようだ。しかし、CR123の電池の形をしたアダプタを電池代わりに突っ込む(=電池のふたが閉まらない!)という方法らしい。確かにその方法しか残されていないから仕方ないんだけどもうちょっとスマートな方法はないものか?
この程度のものであれば500円ぐらいで作れそうである。
使用感
- 予想外に良いホールド感
小さいながらも持ちやすいように右手親指の当たる部分にくぼみがあり、これが非常に持ちやすい。手にしっくりとくる感じである。
- シンプルな操作ボタン
たったの3つである。シンプルすぎやしないかとも思うが、お手軽をうたうならこれくらいでないと、という感もある。「シャッター」「電源」「消去」の3つである。ただ、曲者は「消去」で、これは「全消去」の意味なのでうっかり2秒以上押すと全てが消え去る。
どうして1枚ずつの消去がないか考えると、単純に「画像を確認する方法がないからさ」ということになる。けど、最後の1枚を消去するモードぐらいあったって良さそうなものではある。
- 撮影モードの切り替え
撮影モードは実はカメラ本体からでは切り替えできない。付属のソフトからコントロールするのである。
つまり、出先にカメラ本体だけ持っていっている場合には撮影モードの切り替えは不可能ということになる。
また、いくらパソコン側からコントロールしようとしても、カメラ本体に画像が残っている場合には切り替え不能である。(もちろん、全画像を消去すれば切り替えはOK)
撮影モード切り替え用ボタンはぜひとも欲しいところではないだろうか。
- シンプルな表示系
これまたLEDが3つである。どうもコダックは「3」という数字にこだわりでもあるのだろうか?
ボタンは「POWER」「BUSY」「MEMRY FULL」の3つである。「POWER」は電源ON時に点灯、「BUSY」は内蔵フラッシュメモリーの書き込み/消去中やシリアルでの転送中に点灯する。「MEMRY FULL」については、3回点滅で残り3枚、2回で2枚、1回で1枚、残量ゼロは点灯しっぱなしとなる。この点灯の具合なら、説明は「MEMRY FULL」ではなく、「MEMORY REMAIN」あたりが妥当ではないかと考えられる。
- ファインダーから見える範囲と実写画像の範囲
どうもファインダーから見える範囲と実際の写る範囲は場合によって違うようである。
遠距離になればなるほど実際にファインダーに見えている範囲より広い範囲が写り、至近距離においてはファインダーに見えている範囲より狭い範囲が写っているようである。
そこまで求めるのはヤボという声が聞こえそうだが、もうちょっとどうにかならないものか。
単純に言えばファインダーの精度の問題だが、この価格であれば仕方ないと割り切るべきところかも知れない。この件については、使い込むにつれて癖が分かって来ると思うので、人間側で何とか対応出来る範囲だが、せっかく「お手軽」がコンセプトなんだから気にさせないで欲しい部分でもある。
加えて、ファインダーのセンターに合わせて撮った被写体が、実写画像ではセンターに来ていない場合があるというのも気になった。これは二眼の宿命と言わざるを得ないだろうが、あまりにも気になることがあった。もしかすると色々と固体差があり、貧乏くじを引いたのかも知れない。もしかするとファインダーの覗きかたが良くないのだろうか?
いずれにしても、この件は視差の問題なのか、またはファインダーとレンズ(CCD)の中心軸が並行ではないのかがはっきりしないので、検証しないと何とも言えない。ただ、元々この DC20 については、ファインダーとレンズの距離は2cm程度しかないのであまり視差の問題とも思えないが・・・。
96/09/11
この間撮影していてふと気づいたのが「鼻の高さ」である。(別に自分の鼻が高いわけではないが・・・)
自分の場合は、カメラを縦にする際にシャッター側を下にする(これは異論がありそう(笑))のだが、この場合だとしっかりファインダーに目をつけようとするとどうしても鼻が邪魔になる(普通の持ち方での撮影も同様)。そのせいでカメラが若干右を向いてしまうようだ。
なぜそれがファインダーを覗いている際に気づかないかは、あのファインダーのレンズに答えがあるようだ。なまじっか横を向いていても撮影者の注視している方向がしっかりと見えてしまうのだ。ファインダーを覗いた際に撮影範囲を示すフレーム(正確には何て言うのかな?)があるコンパクトカメラ(特にセンターを示す印がある場合)で試すと良く判るが、カメラのの向いている方向が若干変わってもファインダーから見える範囲はあまり変化しない。DC20の場合はこのファインダーのフレームがないために、カメラの向いている方向が正確に把握できなくなってしまっているようだ。
したがって、撮影の際にはそのあたりを充分考慮しなければならないと思う。逆にファインダーの撮影フレームぐらいは付けて欲しかったものである。
- バンドルソフトはGOOD(1996/12/06追加)
ドライバは Twain 対応なので、PhotoShop等のアプリケーションから直接開くことが可能である。また、バンドルソフトであるフォトエンハンサー初心者でも使いやすいようにできており、なかなか良いと思われる。
加えて、DCシリーズから直接画像メールが送れる「デジカメール」も無料で配布されているので、インターネット上で画像交換する事も簡単にできる。
雑感(1996/12/06追加)
このデジカメはリチウム電池の「CR123」という型番のものである。カメラ用の電池で3V仕様。 ただ、価格が定価1000円ぐらいするものである。実売は製造メーカーによりバラツキがあるが、高くて定価(笑)、安いところでは500〜600円ぐらいである。 パソコンへの転送枚数にもよるらしいが、電池1本で約100枚の撮影が可能とのこと。とすると1枚あたりの単価は5〜10円ということになる。 ここのあたりはぜひとも充電池仕様にして欲しかった。それも内蔵ではなく、外部から交換可能なもので。 |
耳寄り情報
3.5mmプラグ側 | RS232Cコネクタ側 D-sub 9pin メス | |
先端部 | − | 2pin |
中間部 | − | 3pin |
ベース部 | − | 5pin |
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までどうぞ。
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Initial Edition | 96/09/01 05:30 |