ニコン
COOLPIX 100
COOLPIX 300
- 手書きメモがデジカメの撮影画像とともに残せるというPDAばりのデジカメ。
COOLPIX 600
- 松下からのOEMであろうモデル。画像フォーマットに違いや、オプション等の構成にも違いがあるが、デジカメ自体の基本スペックはほぼ同じである。(CoolShot II Mega)
COOLPIX 900
- Nikkor(ニッコール)レンズを搭載した気合い入りモデル。
- 本体を90度ねじった形が標準撮影状態であるという変わったモデル。だが、フラッシュがレンズ横についているタイプのため、どの角度でもフラッシュを利用した撮影は可能。
- 画質的にも無理な絵作りはされていない。(色の強調等)
- 常時AFが動作しており、シャッターボタン半押しでフォーカスを合わせるというものでは無いため、操作感はなかなか良さそう。
もちろん、シャッター半押しでフォーカスロックなどという点は押さえている。- サンプル画像も非常にきれいであり、久々にイチオシのモデルが登場したのでは無いかと思われる。
- 画像記録時間がそこそこ速く、Fineモードで6秒程度となっているのだが、出来れば5秒は切って欲しかったところだ。
- 液晶モニタは毎秒30フレームというテレビ並のものであるため、ビデオカメラそのもののような操作感になるだろうと思われる。
- COOLPIX600には標準で8MBのCFが添付されるのだが、このCOOLPIX900には標準で4MBのCFが添付される。おいおい、そりゃぁ逆ではないかい!?
当初5000台にはもう1枚4MBのCFが付くらしいが、どうせなら8MBを付けて欲しいものだ。- 試作機段階での動作だが、薄暗い場所でのAF動作に問題があるようだ。そういうシチュエーションにおいてはどうもフォーカスを外してしまうらしいのだ。製品段階で直っていなければちょっと問題になるかも知れない。これについては後日レポートしてみたい。
もっとも、私の一番よく使うような風景などは日中の屋外等がメインなのであまり気にしないでもいいかも知れないが、全く使わないというものでもないので気になるところではある。- 薄暗いシチュエーションでのAF動作の問題は事実であった。うまくフォーカスが合ってくれない。夜景等の撮影であれば遠景モードにすることによってAF動作は禁止となるためこの症状は関係なくなるが、それにしても惜しいポイントである。(1998/05/08)
- シリアルケーブルのみの発売も始まった模様。(1998/06/19)
- cameというツールを使ってファームウェアを書き換えることにより、撮影時のオートパワーオフまでの時間を従来の30秒から最大600秒まで変更することが出来る。ただし、メーカー保証の範囲ではないので改造される方は自己の責任において行って欲しい。
ただし、バッテリーの持ちが悪くなってしまうので、その辺は理解の上で、である。
この制御が可能なデジカメは富士通のカスタムICを採用しているデジカメメーカーのものについてはほとんど使うことが出来ると言うことであり、CoolPix900に限った話ではない(1998/06/19)- ファームウェアのバージョンアップサービスが展開される。これにより、コントラストマイナス機能、露出補正ステップの1/2化、撮影時のオートパワーオフ時間の変更の部分に関して CoolPix 910 相当となる。うれしい話だ。が、バージョンアップ手数料が8,500円と少々値が張る点と10日感の預かり期間の長さが少々ネックではある。受付開始は11/24より。(1998/11/17)
COOLPIX 910
- CoolPix 900のアップグレードバージョンである。
- 主な変更点は、起動時間の短縮、モード切替時間の短縮、コントラストマイナス機能の追加、露出補正のステップを1/2とした点、オートパワーオフ時間の変更が撮影時にも適用できるようになった点、専用シンクロ端子の装備等が挙げられる。
- 上記の改善点はファームウェアの変更によるものが大きいと思われるのだが、そうであれば既存の CoolPix 900 ユーザーにもファームウェアアップグレードサービス等の恩恵があっても良いようなものなのだが…。
- ボディカラーは「コズミックバイオレット」で、外観的なイメージが若干変わっている。だが、この辺は個人の趣味の絡む部分であり何とも言い難い。
- 価格が \110,000- から \99,800- となり、ニコンも本気で売ろうとしているような気配が感じられる。CoolPix 900 の売れ行きに気を良くしたのだろうか?
COOLPIX 700
- 211万画素モデル。ズームはない。
- 単焦点であり、また950にある絞り優先やシャッター速度優先モードが省かれる等のデメリットはあるが、基本は950と同等でありレンズもニッコールレンズである。日常記録的な使い方であれば、950を選択するよりも700を選択する方が良い場合も十分考えられる。その人の撮り方次第であるが…。
- 液晶モニタが1.8インチのTFTになっており、950の低温ポリシリコン型TFT液晶に比べて若干のモニタ画面の小ささや明るさ等に不満が残るかも知れないが、DSTN等ではないので良しとしなければならないかも知れない。
COOLPIX 950 使用感レポート参照
- 211万画素モデル。3倍ズーム搭載。
- 基本的な形状はCoolPix900/910と同じなのだが、ニコンの銀塩一眼レフである『F5(F100?)』をイメージさせるようなデザインで、ブラックボディに赤のワンポイントといった、ちょっとかっこいいかもしれないものになっている。
- 200万画素でありながら動作はCoolPix900/910よりも軽快で、画像の書き込み時間は2s以下、また、連写も約2コマ/秒となっているようだ。なかなかおいしそうである。
- コマンドダイヤルによって、メニューからの選択等が格段にやりやすくなっているようだ。
- CoolPix900/910で気になっていたPower関連のスイッチの配列(PLAYとRECの間にOFFが入る)は改善され、OFFが一番端っこに来ている。これは一旦OFFにせずとも良いことになり、素早いオペレーションが望める。
- 起動時間、画像記録時間は非常に改善されており、130万画素の900/910より200万画素の950の方が早いという結果になっている。
画像記録時間は、1600x1200でNORMALモード時に約1.5コマ/秒での連続撮影が可能で、画像記録中の撮影も可能である。これはバッファメモリによって実現しており、今までのようにシャッターチャンスを逃すということが格段に減りそうである。- 絞り優先やシャッター速度優先モードなどのマニュアルモードが用意され、撮影の幅が広がりそうだ。
- 8秒という長時間露光が出来るようになっている。これによって撮影に幅が広がりそうだ。例えばヘッドライトの軌跡を残した道路の撮影や、夜空の撮影等である。
ただ、長時間露光した際のCCDのノイズの出具合がはっきりしていないので手放しで良いとは言い切れないのだが…。
いずれにしても、以前のISO64相当からISO80相当になったのは非常に嬉しい限りではある。また、ISO100/160/320に増感することも出来る。- メディアはコンパクトフラッシュで、8MBが同梱とのことであるが、画像サイズがここまで大きくなったのであるからもうちょっと奮発して欲しかったところではある。(4MB2枚ではなかった分マシではある(^_^;))
- 900/910の時に若干の不満要素であった「カード毎番号」(カードを交換すると必ずファイル番号がDSC0001.JPGから始まってしまう)が、カードに関係なく通し番号を付けられる設定に出来る。これで誤ってファィルを消去する危険性が減るであろう。もっとも、通し番号を採用しているメーカーも多かったことから、ちょっと出遅れた感も否めない。
ただし、現状ではたまに0001から始まってしまうこともあることが確認されており、バグではないかと考えられる。- 光学ファインダーの視野率が以前と変わらず約85%のままであるのはいささか不満な点ではある。フレームからはずしたはずの被写体が撮影されてしまうからだ。
いっそのこと、コンパクトカメラのように視野率を100%以上にして撮影フレームを線で表示してもらった方が気分的には良いかも知れないが…。- フラッシュ(スピードライト)の増灯ターミナルだけではなく、ホットシューも付けて欲しかった。(構造的、強度的にに無理なんでしょうけどねぇ)
- 900/910のワイドコンバータWC-E900も利用できる。基本的にレンズ周りのネジ径は変わっていない。従って、純正のテレコンバータ以外にもRaynoxのズームレンズやNDフィルター等も使える。
- 画質については非常に良いとの評判である。特に、以前のモデルで少々気になっていたハイライト部の白飛びだが改善されているようだ。
- 液晶モニタの表示が非常に良くない。所有者が口をそろえて言う部分でもあり、内容的には「表示が暗く屋外での使用に耐えない」というもの。900/910の液晶モニタも以前から屋外では見づらいと定評(?)があったが、今回はその上を行くらしい。何とかならないものか。900/910の時よりも画素数の多い低温ポリシリコン型TFT液晶モニタらしいのだが、モニタ画像を緻密に表現するより屋外等での使用を前提とした構成にして欲しかったものだ。そういう点では反射型の液晶モニタの採用などがベストだったのかも知れないが…。
- CFカードスロットのフタがゴムである。ゴムなのだ。プラスチックかな?いずれにしても不安である。
- 純正で発売されている2Xのテレコンバータだが、CoolPix700の場合は2倍以上の電子ズームと併用することが要求されている。でないとケラれが発生するとカタログに明記してあるのだ。また、950の場合には76〜120mmに関してはケラれが発生するとも書いてある。どうしても仕方のない部分ではある。
- 4月中旬の時点(正確には発売直後)から出荷が停止されているようだ。ファームのバグか何かによる動作不良(フリーズする等の症状が出る)が原因の模様。(メーカーではこのようなアナウンスはしていない) 事実身の回りの人も幾度となく体験しているらしい。発売日に買った人は要注意だ。再出荷開始はCoolPix700の出荷にあわせるのでは?という情報もある。
- ファームウェアがVersion1.1にアップデートできる。ニコンのサービスセンターに持ち込むか、HPからファームのアップデートソフトを入手して自分でアップデートするかの2つの選択肢がある。ただし、自分で行う際にはシリアルケーブルが必須。
で、ファームアップ後の機能を見てみたが、やはり何点かは直っていない部分がある。いい加減にして欲しい。- 9月時点でも十分な数が出回っていないらしい。また、テレコンバータ、ワイドコンバータも同様な状況であるという。売る気があるのかどうか謎である。
もしかすると今回のトラブル続きにピリオドを打つべく後継機種を睨んで出荷調整でもしているのか?と思われるフシもある。ガセネタかも知れないが950の後継の開発も進んでいるというウワサもある。900→910のように950→960とかなるんだろうか?
いずれにしても半年そこらで後継機種を出したりしたら950ユーザーは黙ってはいないと思う。ニコンが精一杯の誠意を見せてくれれば収まりもつくだろうが。
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